子峰院の子平学・四柱推命 ( 甲と辛 )

 パソコンが古く色々と障害が発生するようになりましたから買い替えました。

家族に、空っぽ頭のPCに頭脳を入れて貰いましたが、これから私が躾て

いきます。元来メカ音痴ですし人からは「けったいな使い方」と言われ続けて

20年超え、このPCもいずれ「けったいなPC」になる事は間違いなさそうです。

 40年近く前の事、子供や仕事を抱え自宅では書く仕事も少なくは無い私に伴

侶の伯母がへそくりでワープロを買ってくれました。当時のワープロは横に細

長く印刷はワープロ本体で、紙は本体上に挟み横についていいるスクロール

バーを回し少しだけ挟み込んでいたように記憶しています。

印刷した原本をコーピ機で何枚も刷っていました。それからワープロ

どんどん進化して行き、私も使いつぶしてはその後何台か買い替えました。

最後のは現在のノートパソコン程のサイズになっていましたがその時はPC

を買おうかと迷いましたが、使い慣れたワープロにしたのが間違いで

1年もしない内にパソコンを買う事になりました。

 仕事を終え夜のバスに乗ってパソコン教室に通い、帰って伴侶に教室で貰った

プリントを片手に教えましたが、現在ではパソコン操作能力は彼の方が断然上

です。今回のPCは新品を購入しましたから多分一生ものになりそうです。

又酷使!きっと苦労を掛けます。おっと!話が長くなってしまいました。

さて、次へと参りましょう。

 

< 甲と辛 >

 甲木と辛金の関係は反尅を言います。本来金は木を尅す関係ですが、甲と辛はそ

の逆、甲木が辛金を尅すと解釈され、その関係も良くはないと嫌われる干関係の一

つになっています。

甲が日干なら辛は正官 辛が日干なら甲は正財になります。

 

 以前日干甲 時干辛の女性の方のお母さまより依頼を頂いた時の事です。

彼女は自死しましたが母親は「遺書がどこにも見当たらないのですが原因は

どの様なことだったのでしょうか」との依頼でした。その時は推命通りを

をお伝えしましたが、後日師である渕宝先生のご意見を伺ってみましたら

「時干が辛なら必ず遺書はありますよ」とアドバイスを頂きお伝えしました。

すると「遺書がみつかりました。

ご相談の前は、日記らしきものやそれに関してのメモ書き等は無いかと

本棚や机の引き出しを必死になって探しても見つかりませんでしたが

整理ダンスの引き出し衣類の下から割に簡単に遺書が見つかりました。」

母親だけが必ず漁るであろう場所からです。「私に余裕が無かったのですね。

まさかの場所から見つかりましたが、いずれ行きつく場所でした。」と

続けて「やはり原因は愛しい人でした。」

 ご両親は場合によっては問題にしようと考えていたのでしょうが、文面は聞いて

いませんが愛おしさが滲み出た内容になっていたのではないでしょうか、

予定していた行動は起こしませんでした。最後に「見つかって本当に良かった

です。」と、連絡を頂きました。

 

 この話の続きに書くのは気が引けますが、甲と辛の対比は甲が木なら辛はアイ

スピックから小刀様な物に例えられますが、木に小刀で印をつける目的意識の

象意としては「傷つける」又は「印を残す」も良いのでは無いでしょうか?

上記の場合は「生きた証を残す」

 

甲辛の逆尅は勿論辛は不利になりますが、推命して行きますとその様な場合

ばかりでは無い事が多々あります。辛は湿っている己土から汚されるのを

特に嫌がります。女性の場合現実問題としては性被害等がありますが、甲は

化土でなければ己を合去しますからこの場合はとても救われます。

又辛の方が不利と上記しましたが、甲に取ってもあまり嬉しいものではありま

せん。甲日の側干辛の場合、甲が弱くても辛へは従順ではなく反発心を生じ

る様です。

 

神峰通考 干支体象詩 辛金詩日、始めの小節では

「辛金珠玉性虚靈」(性はきょれい)と言っていますが、性はきょれいが、どの

様に現れるのか興味深く見てきました。適宝先生は意味を書いた上で「不思議で

色々な出方」と述べておりますが、現実に辛日生まれの方の命式を思い描ながら

お会いすると「性は虚霊」の不思議さは、本当に言い表せない程の不思議さです。

他の通変星の関係では、平均が取れていれば甲の通変星の方が強く出ると

考えて良いでしょう。

 

< 辛を観察 >

「辛金は軟弱」と言い、辛はある種怖がりですから被害を免れる為に怖い相手に対

して色々な態度を示しますが、虚霊を言い他の干とは違った表現法になる事は稀

ではありません。しかし、どちらにしても同じ人間です。「辛日」の方の観察は

他の干日生まれの方の観察にはとても役立ちます。そう言う意味では辛日生まれの

方は最も人間らしい面をお持ちなのかも知れません。

「辛は、軟弱な物ばかりでは無い」それに関しては

又の機会に書きたいと思います。

 

< 子平学・四柱推命の豆知識 >

 命式の地支には、天干への作用をさぼる支合や冲の関係がありますが

支合は仲良しや和合を意味し、冲は喧嘩を意味しますが言葉の雰囲気と

しては、和合は良く喧嘩は悪いと解釈され、この世界でも当然の如く喧嘩を

意味する冲の方が支合より悪いと解釈されがちです。しかし、長年の経験で

は支合の方が怖いと思う事がよくあります。簡単に書けば命式本人に取って

の支合の仲良しは自分以外の人達の事で、自身は蚊帳の外と言う事では無

いでしょうか、一番多い案件としては、日支と時支の支合は伴侶と子供の仲良

しを差し、離婚、子供を引き取った後に子供の強い意思で伴侶の元へ行くのはま

だましな方で、どうしても子供を養育出来なくなり相手側へ引き渡さなければな

らなくなった案件を数例見ましたが、最悪の事があります。

子供と伴侶の意思尊重が重要ですし、

できればその後の運をよく見定めるべきでしょう。

この考え方は、元運の応用です。

子平学は、帰納と演繹を特徴にしていますから、思案を巡らさなければなり

ませんが、原因の究明や解決は比較的容易になります。

それには固定観念より、筋道の理論を多く活かす方が宜しいでしょう。

 


( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳   「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著   「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                     「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/12/16)

 

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子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】

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