「身弱」の意味を、気が弱い或いはやる力が無い等と捉えている方がおら
れるかと思いますが
平岡滴宝式子平学では、先ず命式の判断方法として採用してしています。
日干を強めるグループA(印綬・偏印・日干・劫財・敗財)の合計の強さと
日干を弱めるグループB(傷官・食神・正財・偏財・正官・偏官)の合計の
強さを比べて日干を強めるグループAが強ければ身旺、弱ければ身弱として
います。
基本、内格で身弱であればAグループは喜、Bグループは忌となります。
身旺ならその反対、勿論内格身弱なら日干は喜 身旺なら日干は忌、
対人関係での評価の良さはどちらに軍配が上がるかを推命して見て下さい。
押しは、どちらかと言えば身旺の方が強く自身に有利な命式になる可能性は
有りますが、身弱の命式であっても日干類が1干2支や2干1支では弱いとは
言えません。
命式によってはAとBの差が1~2位であれば運の巡りではバランスが傾き
喜忌変遷が起る事も有りまして、その場合身弱から身旺に、身旺から身弱に
変わりますから、問題が生じる運であればその原因を探る情報にもなります。
外格専旺法では、従旺(日干の方が強い)や従強(印星の方が強い)は、勿論
身旺になり
Bの外格、従児格や従財格そして従官(殺)格は身弱になります。
よく「多財身弱」と言われていますが、従財格がこの多財身弱にあたり「富家の
貧人」等とあまり良い意味で解釈されなのが現実では無いでしょうか?
しかし、「郡劫財奪」の命と比べれば多財身弱の命の素晴らしさは一目瞭然
では無いかと思います。幼友達のお父さんは「多財身弱」でしたが地元の
醤油会社の会計から筆頭番頭を何十年も勤め惜しまれながら七十歳
過ぎて退職しました。
この様に「多財身弱」と言われる命式には得意の分野がありますが、同じ道で
内格や従旺・従強であっても得意とする方はおられるかも知れませんが、やは
り信用性での軍配は「多財身弱」の方に上がりそうです。人が出来ない、いえ
他の方が出来て多財身弱の方が出来ない事が大きな信頼に繫がると言う
ことです。何かなぞなぞのようですが他に言い様が見当りません。
又、群劫財奪の命も決して悪いとばかりは言えません。
道は幾通りも有ります。
子平学・四柱推命は、こうした一言で人を「十把一絡げ」にするよりは、
夫々の長・短所を知った上で、むしろ其処からはみ出した個性を活かす
方法を教えてくれている様に感じております。
( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2023/11/21 )
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