滴宝先生は過去の鑑定依頼からタイプ分けして、子平学的に理論付けして
秘本・子平廣論では説明されています。
私共はどのようなタイプにしろ否定する訳には行きません。
どの様なタイプの方にであっても、お話に真摯に耳を傾けそこから問題解決に
至る事が多々あります。タイプ分けの中から今回は
平岡滴宝著 秘本・子平廣論より 「霊」の項より取り上げて見ました。
間違えば否定されるであろうタイプであっても、同型の方は意外と多いと
経験上痛切に感じています。
そこには必ず人の喜・怒・哀・楽・思・愁が深く強く係わりあっています。(和珞)
( 霊 )
霊に関してはそれこそ色んな論があり、今後も長く語り続けられること
でしょう。意見としては否定と肯定とに大別されると思いますが、
否定の例としては、現在の人々よりも霊の方が圧倒的に多いのに、
その影響力の弱いことを指摘される場合が多いようでですし、
又実際に出会われた経験をもたない方々とも言えるでしょう。
肯定の例としては宗教家や霊能者など、現実に目に見えない像に関係
される方々と、そうした霊を感じたり見えたりする一部の方達が入ります。
孔子はこれらを総まとめにして鬼と表現し、「敬いてこれを遠ざく」と言い、
尊敬の念を持ちながら一定の距離を保つように言っています。
一般的に神や仏、先祖などには不定的な方々でも、充分尊敬の念を現して
おられるようです。
このように霊にも色々あるようですが、この項では霊を感じやすい方々と、
そうした方々に影響をもたらす霊と一応限定いたします。
私自身はごく一般的で孔子の言いを支持していますし、
又現実に霊に出合ったことがありませんので不定も肯定も出来ません。
しかし数多い霊能者の中には、特殊なすぐれた感覚をお持ちの方を
知っていますし、周囲には霊を感じやすい方達も実在します。
すぐれた霊能者とは、霊視に感じ、見えて来るものに間違いが
少ないと言えそうですし、感じやすい方達には一定の
タイプがあることをいなめません。そこでこれらのタイプを参考にします。
< 命式・女性 >
時 日 月 年
食 殺 倒 庚1干0支 (1)
壬 庚 丙 戊 戊(令)2干辰2支 (4)
午 辰 辰 子 壬1干辰子3支 (4)
戊 丙1干午1支 (2)
A5 対 B6 内格、日干1に対し偏印(倒)4と強く
格名=忌の印星格
命中の忌の干=戊丙
喜の干=庚壬
(大運)
27 17 07
癸 甲 乙
丑 寅 卯
この女性は大運癸の時期、非常に強い精神不安にかられ、
一時期は錯乱状態に近い状態になりました。祈祷師に狸がついているとまで
言われ、その徐霊に類する祈祷料に相当の費用を費やしましたが、
結局その費用は役に立たなかったようで、自己の努力によって
殆ど回復させました。即ち丑の大運では普通の状態に戻っていったそうです。
この人はそれ以前、それ以後も霊を感じていませんが、
再びこのようなことが起こらないかと常に不安がっている事は確かです。
命式は戊の偏印が無力となり、無根の弱い日干が孤立した時期でした。
< 和珞が追補 >
命式は辰二支と壬子があり、丙午は辰二支や泥土を救い切れずぬかるみの
中を歩き続けるような苦労と偏印戊は二干二支忌で強く苦労性です。
精神的苦労を背負って歩いている様な人と言えます。
その上に忌の偏印戊を合去すれば通常喜運ですが、
この命の場合A日干1 B殺食6 はBの外格となり
(内格→外格)破格で変動大きく忌運となり期待はずれの感は、
落ち込みの現象は酷い筈です。
どの方も、その人生体験には凄まじさを感じさせられるものがあり、
この仕事をしているとそう言った体験を、耳にする事はなんと多い事かと
思っています。
この様な現象が起きる人は身弱の方が多いと言われますが、
月令に旺じられ根を多く持つ日干であっても、そう言った現象を見る人が
結構おられます。
私もそうした人からの多くを伺っています。その中の一例を御紹介します。
< 命式・女性 > キ=喜 ィ=忌
時 日 月 年
印 食 財 辛1干2支 月令3,5
戊ィ辛ィ癸キ 甲キ 戊1干1支 2
戌ィ亥キ 酉ィ子キ 癸1干2支 3
戊 壬 辛ィ癸 甲1干1支 2 印日干5,5 対 食財5
格名 内格、(忌)建禄格
< 大運 >
37 27 17 7
己 庚 辛 壬
巳 午 未 申
この例は、日干辛は月令に旺じられ酉戌の地支が通根3,5の力があり
命中一番強い干ですが、27歳の庚から巳の最後46歳迄
その現象は続いたそうです。
庚運は月令三倍の強さで日干辛を虐めます。
その象意は金気同士仲間の様な人から(滴宝象意)、24歳で結婚しています。
家族に虐められ、幼児二人を病気で亡くし精神的に落ち込んだ
時期からで御本人も健康を害しました。午運は年支子を冲
己は年干甲を合去は 午・己運共実家からの救いが無くなっていますし
巳は日支亥(伴侶)を冲 この二十年間は人間不信に陥った事でしょう。
日干が辛 側干に戊に印綬の透干はプライドの強さから、
こうした事を自らは話したがらないものですが、
私から尋ねて見ました「他の人には見えない者が見えませんか?」と、
すると「そうです。最初は金縛り 次は私の子供ではない様ですが幼児がね。
だから子供達が訪れてくれる処にお菓子やオモチャをおいておくのです。
それがね帰った後は玄関先の履物が散らかっていてね」っと、
私が話を伺った頃は本当に楽しそうに話してくれましたが「でも内緒ね」っと
この方はなくなられて月日が経ちましたから、
暴露したところで怒ったりはしないでしょう。
霊に対して、充分に尊敬の念を持たれた方と言って良いような気がします。
(ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「新訳・滴天髄」「神峰通考・干支体象詩」
平岡滴宝著 「子平学・四柱推命法深書」「秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2021/07/07
七夕祭り「若返りますように!」と短冊に願い事)
( 子峰院 占い人・和珞 2021/07/07)
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