子峰院の子平学・四柱推命 印綬と偏印(倒食) (彼の身の上話1)

 今回は印星について書きます。

 平岡滴宝式子平学では、どの通変星も正偏で同じ象意と、

表裏の如く全く異なる象意があります。また通変星で見る人間関係は、

六親だけではなく、六親よりももっと幅を広げて身の回りの社会環境の人達をも

巻き込んだ人間関係を見る事が可能です。現在では何も六親だけで

人間社会は成り立っている訳ではなく、むしろ最近では淋しい事ではありますが、

親族関係(六親)は疎遠となりつつあります。

現実に親から基盤を作る手伝いをしかりして貰えば、その後六親は無くても

社会性を力強く生きる人は少なくありません。そう言う意味で現在社会は、

人間関係において以前とはかなり様変わりいたしました。

そんな中でも滴宝式子平学の通変星から見る人間関係は、現在社会にもおいて

通用する運命予知予測学問である事は間違いありません。

 

印綬と偏印(倒食) >

 印星は五行色体表では五母にあたり、日干甲乙には壬癸 戊己には丙丁の様に

日干の1つ手前の五行で基本日干を強める天干です。

特に印綬は母親に例えられます。滴宝式子平学では日干(本人)を強める印星は、

自身を可愛がってくれたり贔屓にしてくれる目上の様な人と見て、

推命を進める事が多くあります。

 滴宝先生が言う「印星」とは、「立ってる者なら親でも使えの知恵」で、

どうすれば親を上手く利用するかの様な知恵、

策略・企み・目論見・陰謀・計画等々で、その中には親から認めて貰いたいと言う

気持ちが含まれて知識・向上心・評価等を見る事が可能です。

 特に印綬は典型的な母親に例えられ、転ばないようにと子供の歩く道先を

履いて歩く様な甘い甘い母親ですから、何の苦労もいりません。

目配せ、泣く、いえ咳払い一つで飛んで来てして欲しい事をやってくれる

ような母親ですから、本人は甘え上手と言えます。

 勿論母は甘いだけの人ばかりとは限りません。将来の事など踏まえて

厳しい母親もいるのは当然の事です。滴宝式での「偏印」はその厳しく思う様に

動いてくれない母親の様な人に対し、本人は認めて貰う為に緻密な計画をたて

顔色を伺いありとあらゆる努力をします。

ですから偏印は計画性あって人の気持ちが解る人と言えます。

気を付けたい短所は、忌の偏印や喜であっても運の悪い時期は、先へ先へと

物事を悪く考え過ぎる事です。

 印綬は楽チンコースで偏印は苦労タイプと、滴宝先生は著書で申しております。

又、干関係や強さによって正偏の性格が逆になる事もあります。

 

< 子平学への期待 >

 私は、年齢は然程変わらない、数人の叔父・叔母達等大勢の家族の中で

育ちました。病弱な叔父二人と私の両親!幼児の私達兄妹の面倒を見ながら

苦労した祖父母を見てきた私は、人生健康でさえあればと思って生きてきました

(現在社会は、そう簡単ではありませんが・・・)から

 この子平学が、推命上多少結果が的を得ていなくても良いと考えていますが、

決して見逃してならない事の一つが、精神的に追い詰められ

自暴自棄になる時期です。

例えば偏印の性格は、先へ先へと物事を悪く考える事です。

悪くすれば自暴自棄になる時期あり間違えば自ら命を絶つ人がいます。

「そんな事!」と、これを笑う人も少なくありませんが、私は経験上から

決してその時期を、見抜かなければならないと思っています。

「貴方は見間違っていた」と言われても良いと思っています。

何故なら、悪い運を早い時期に知る事で逃れられる事は多々あるからです。

滴宝先生は、生前「人生が融通性の無い決まり切ったものなら、

私はこんな努力をしませんでしたし、手立てを尽くせば何とかなる筈と

思ったからこそ勉強を始めたのです。」と、この様な意味の事を仰っていた

事を覚えています。

又「当る」の言葉に対して「私を裸の王様にしないで下さい」と仰った時、

先生の誠実さを私は感じました。

 先生は著書でも「人は運命を知らずして」とよく書いておられ、

運の悪さを少しでも回避する手立てとして、まず自身の運を知ることです

と申しております。

 

< 彼の打明け話 >

妻帯者の男性が三人分の鑑定依頼で、おいでになる事は少なくありません。

その中のお一人の話です。

 印星強い男性は女性に優しいと、東洋占術の間でもっぱらの噂ですが・・・?

それはさて置いて、印星のよく効いた彼は若かりし頃サービス精神よく効いた

「食神」ある女性を好きになり

(印星の効いた男性はサービス精神の効いた食神の女性が、お好きで総合的な

相性は良いとのもっぱらの噂・・・?)、

やっとの事でくどき落として一緒になりました。彼女は日干もしかりとした

強さがあり食神は丙であってとても大らかで良く喋り明るい人でした。

しかし子供は生まれなかった事から、彼女は趣味や友人達と遊興や旅行を楽しむ

日々を送りました。彼はその事には経済的な事も含め良き理解者でしたが、

彼女の室内装飾や玄関口をはじめ花々で覆いつくされた敷地内は、

彼が落着く場所ではありませんでしたし、話題は豊富でも屈託のない会話や

彼の話題には耳を傾けない妻との時間は味気なさを感じていきました。

ある休日図書館で知り合った彼女とは、好きな著者が同じと言う事もあって

話は弾み意気投合、彼女との時間は妻とは全く別物で有意義で時間が経つのを

忘れるくらい楽しく何時しか彼は、彼女と暮らす事を夢見る様になったのです。

彼女は印星の効いた人でした。共有できる感覚「印星は、印星を呼ぶ」と

我ら滴宝門下は言います。依頼は、「本人とどちらの女性と相性が良いのか」

と言うものでした。言わずと知れた事ですが、鑑定書をお渡しした上で簡単に

説明、御三人の推命判断から重点は奥さまの将来と健康について

お話をさせて頂きましたが、彼はもう決めていると判断いたしましたから、

もし離婚するなら誠意を尽くされる事を念押しさせてい頂きました。

 その後判断通りで離婚、奥様は家を出られ、

彼がローンの残った家で彼女と生活を始めたと御紹介頂いた知人から

その後を伺いました。・・・

極めて完結に相性を書いてしまいましたが、相性はこんなに簡単に

述べられるものでは無く、全ては総合的な判断で見極めていきます。

誤解のありません事を・・・

 

< 最後に >

上記に 「この子平学が、推命上多少的結果が的を得ていなくても

良いと考えています。」と書きましたが、

滴宝式子平学は私を1度も裏切った事は決してありませんでした。

 

sihoin-waraku.hateblo.jp

 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2021/06/27)

 

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