和珞と子平学・四柱推命 №7(子平心理学)

 孫が生まれた事を切っ掛けに本職を投げ出した私は、孫離れの為にも、

家庭生活を重視して次に生きる道を模索している頃

趣味仲間や郷里の看護師の義姉や事業をしている叔母や高校の級友からの

紹介で、推占術の依頼の仕事量は結構有り、同時にその相談内容は

切羽詰ったものであった為再度、渕宝先生に指導を仰ぎました。

閃きが悪く手の掛る私への指導法は「閃きを養う、間髪入れずの押し問答式」

です。

「解らない時は命式を絵にしなさい」が師の口癖

もう、それは息を付けないほどハードな時間でした。

その御蔭もあって、現在では命式分析には苦労は無くなりました。

現在は、命式を絵にも風景にもする事は有りません。

面白半分にそれに捕われれば、推命上貴重で判断上応用に活かす事が

出来る、基本的通変星や性格現象・健康象意・運での象意等に

大きな狂いが生じるからです。特に大運での象意は、スムーズに

命式と大運を関連付けて行かなければなりません。

現在十干体象は 二種類の干関係や三・四種類の干関係、そして通根の

地支や、地支の相性等々で見る事に努めております。

 

 これを言葉にして「今、私は命式を絵にしません」等と師に伝えれば

返ってくる言葉は「今更、何を言ってるんですか。」でしょう。

内心怒りです。きっと!言いませんが

 

 二人の師から頂いた資料は膨大です。

滴宝先生は使わないと言いながら十二運等も滴宝先生自身から一応

厳しく教わっています。

それらの資料もなんと喜・忌を含め相当になり、刑冲害破も同じくです。

推命の祭 それらを頭の中から、又は資料ファイルから抜き出す仕事は

エネルギーの消耗がかなりあって当然です。

 

 同じ生年月日 推命上の同じ時間帯の方は一人では無く、多分多くおられる

のでは無いでしょうか、私も郷里の地方からと近辺の都市に住む二人の

同生年月日時の青年を、偶然にも見る機会があり、地方の方は高卒で省庁に 

都会の方は大学へと進路は異なりました。

 この様に同生年月日時でも地方と都会出身の方には、境遇の違いが見られますし

進路にも線引きした様に異なっているのが現実です。又同じ様に同時間帯の双子

さんの一例ですが、環境を同じくしても青年期より二通りの道があり、

仕事等の関係から結婚・出産時期が異なる実例を見ました。

 こうした時、下記滴宝先生の子平学に対する基本的考え方は、私に取っては

推命上救いの神となって、この様な私でも占推命を行う事が出来ました。

 

 滴宝式子平学では、百羽一括りの足かせを外した命式が

環境や状況によって、大きく、大きく羽ばたき一人一人がキチンと

自己主張が出来る様になっています。縛られる事の嫌いな私向きです。

 

 実力派や有名な歌手・運動選手・タレント・デザイナー・プランナー

クリエイター等々 又は犯罪者等 同生年月日時の人が多くいる筈なのに

同じ立ち位置の人が二人と重なる事が無いのは何故でしょうか?

その様な人達は、簡単に表現すればたまたまその様な環境や機会を得た人で

そう言った環境の中で、人は学習能力を持っている事から心理、身体、

技術等を育んで生じた結果と言えるのでは無いでしょうか?

 

 それでもやはり子平学は命式や大運次第、大運の波は命式によって

決まります。経験上、現実的人生と子平学の大運の波は

同生年月日時でよく似かよっていますし、

基本的性格は似ている事は間違いないでしょう。

 

 

平岡滴宝先生の著書、子平廣論の中で、子平学に対した思いを綴った

私の好きな、一文をそのまま御紹介します。

 

 平岡滴宝著 子平廣論 「道理常識と子平学」より

「現在の四柱推命のやり方は、刑冲破害、十二運、神殺、納音、三命、などを

まじえての占い的な固定象意で推すのが一般的ですが、それはともかく象意を

如意に細分化しようとして色々研究し努力しても、同じ生年月日時の人は世に大勢

おられます。従ってこうした勉強の仕方や研究の方法には限界を感じざるを

得ないのです。

 劉伯温氏の言う滴天髄の考え方は、八字を人間とし、めぐりくる時と干支との

関係において、こう言う性格や体質の人はこう言う時期にはこう考えこう動く、

しかしこう言う環境、状況だから結果はどうだ。そうしてさらに将来はと、

具体的には今、新事実に動けばどうか、結婚は、などとは、

道理と常識の上において推命に幅と広がりをあたえてくれる

推命方法だと言えます。

 まさに「子平心理学」と呼んで良いのではないでしょうか。

「子平学は占術の中で、唯一考えることが出来る推命学だ」と言った人が

おりますが誠に意味深く味のある言だと思えます。ここに占推命からの脱皮と

進歩の可能性が子平学そのものや又勉強される方々にもあると考えるのです。

 これから子平学を志す方々を含めて、何時かこの本隋に必ずや気付いて

下さるであろうことを私は楽しみにしています。」

 

これからの和珞の鑑定例は、有名な方々の推命は、同生年月日時で巷には、

おられる筈ですから、推時で巷の方同様の推命法で推して行きたいと思います。

題して「子峰院 和珞婆の暴走鑑定例」等と参りましょうかね!

 

( ブログの参考文献 )

 平岡滴宝著 「秘本 子平廣論」

 

( 子峰院 占い人・和珞 2022/01/21 )

 

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