子峰院の子平学・四柱推命 ( 内格・外格と格局 )

 平岡滴宝先生は、「格の名称よりもその命式が外格なのか内格なの

かが、最大のポイントと考えていますのであまりこだわっていません。」と、

著書で述べています。ですから

 このブログは、先生のお考えである著書を基本にまとめて書きました。

内格・外格とは、用神五法の内の二法、即ち扶抑法専旺法です

 

Aグループとは、日干を強める日干・比肩・劫財・敗財・印綬・偏印の事

Bグループとは、日干を弱める、食神・傷官・正財・偏財・官星・偏官(殺)の

 事です。

 

内格とは、)

 バランスを重視する 用神取法では「扶抑法」にあたります。(内格=扶抑法)

AとBのグルプーを比べて、その平均で喜と忌を決める事になります。

「現在での用神の決め方は、その人の考え方や動き方が鮮明になる為に

十天干の強弱や対象的作用を重要視し、天干で決めているようです。」(深書)

内格の名称には、)

印綬、偏印、食神、正財、偏財、正官、偏官の各通変星の名称八格、

及び、建禄(月令が比肩になる格)、羊刃格(月令が劫財か敗財になる格)

以上計十格。

内格の内 特殊な格としては 忌の印星格や両神成象格があります。

天干の喜忌の取り方は特殊です。

又、滴天髄には、内格に対しての言葉が色々ありますが、その中の一文を

取り上げ御紹介するとしたら、これですね。

「強きを抑え、弱きを助ける」とたびたび出ています。

「強きを抑える」とは、忌の強い干を干合で無力化、尅干で弱める、通根の地支

を冲などで根を抜く事で、「弱きを助ける」とは、喜で弱い干を比助、生情、

通根の地支を増やす事を意味し、そう言った時期は良く(喜運)なります

 要するに、内格(扶抑格)はAとBの差が平均に近づく運に注目すれば良い事

になりますが、行運では、ABの平均が元の命式と比べて天干の強弱が変わり

「喜忌変遷」や内格から外格にかわる「破格」の運は良しとはしません。

又 Bグループには 食神と偏官、傷官と正官等の様に 制尅関係

生じますから、これも喜忌のつけ方には苦慮するところです。 

この関係は、外格でも同様です。

 

 外格とは、

AグループとBグループを比べて どちらかが突出して強ければ

強いグループを重視する、用神取法では「専旺法」にあたり(外格=専旺法)

強い方が喜の干になり、弱い方が忌になります。

滴天髄の、順逆論では

「順逆ととのわず、逆すべからざる者はその気勢に従うのみ。」

などと、

意味:特に強い力を持った干に対しては、・・・・その気勢に順応する方法を

採用した方が良い。と仰っています。  外格・専旺法の事ですね。

外格(専旺格)の格名には、AとBを比べてAが突出して強い 

従強格とは(日干類より印星の方が強い)・従旺格とは(日干類が印星より強い)

Bグループが突出して強い

従児格・従財格・従官格・従殺格等があります。

又、徐楽吾氏は「長江の如き大河は、順流直下、逆すべからざるなり。」

と言い、外格・専旺法のことで 、

強い力には逆らってはいけないと言っています。

破格になりやすい命式には、弱従旺格等と(弱)をつける事があります。

 

 平岡滴宝式では 通根論(方局 会局 土は四位純全の地支)や月令(季節)、 

干合、支冲、支合等で強弱・旺衰で天干の力量を、何干何支の数字に置き

換えて内・外格の判断をし易くしていますが、やはり特殊な干関係などが

ありまして数字通りにならない事は割にある話です。

大運のよって、破格や喜忌変星の他、命式の強さから専旺用神なり扶抑用神

の用神、即ち格名が内格財格から内格官格の様に変わる事が少なくありません。

私は師に 格名(格局)を云々するより大運毎に変わって行くそうした

扶抑用神なり専旺用神を逐一観察して推して行く事を教わっていますが

内格か外格の用神の出し方が理解出来なければ、

勿論それは不可能になります。ブログには、なるべく書くようにしています

用神取法ー扶抑法 格名ー内格正財とか 

用神取法ー専旺法 外格従児格の様にですね。用神は正財や食傷になります。  

              

 格名の用神を重視しますが、生まれたままの命式の用神も大切かも知れ

ませんが、推命していきますと変わり行く(扶抑・専旺)用神も大切な事が

よくあります。久々の同窓会で会った人の変貌振りが、想像をはるかに超えて

いた覚えはありませんか?当たり前の事ですが人は年々歳々変わって行きます。

命式も同様の事が言え、大運と共に考え方、性格等は変わって行くことは

至極当然な話ですから、変わり行く命式にも注目が必要では無いでしょうか?

子平学・四柱推命の世界が広くなります。

 

このブログでも、内格・外格について書いています。ホンマ好きでんねん。

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和珞「滴天髄」について考える No1中和論と順逆論 - sihoinのブログ

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著     「改訂版 あなたの運命のすべて」

          「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

       「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/02/16 )

 

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