今回は、滴天髄の戦合論に託けて、戦合論が言う天地交戦と貞言論が言う
元亨利貞の関連性と推命法(鑑定法)を書いてみました。
※このブログは、子峰院 発行による
平岡滴宝訳 新訳・滴天髄を参考にしています。
同じ忌運でも、強さや干関係では大して悪くない運や非常に気を付けなけ
ればならない運があります。それを見極めるのには理論的に言っても幾つ
かのポイントがあるのは確かです。
滴天髄、戦合論で言う「天地交戦」もその一つと考えています。
滴天髄の戦合論では「命式の喜の干を尅す様な場合は、良いとは言えま
せんがまだましな方で、例えば命式の甲寅を運の庚申を尅す場合は地支も
冲となり、これを天地交戦と言い、こうした時は命式に激しい変動が起ります
から、悪い現象に気をつけなければなりません。又命中の乙卯を辛酉で尅
す場合も同じ事が言えます。」←(新訳滴天髄からの内容)
この様な組み合わせは、他にも何組かあるのも確かです。
では、天地交戦の時期はどの様にして訪れるのでしょうか?
例としては、甲寅に対しては、大運で庚、年運の申は非常に気をつける時期
ですが期間的には半年と短期的です。
期間的に長いのは、大運で庚申が連続で巡る時期は十年と長くなります。
通常大運は五年運でみますが、十年運は重視しています。その十年の内には
年運で庚運は再び巡る事を覚えておいて下さい。
命中の上下の関係は斜めの関係よりも強いと言え、甲寅が四柱の内柱で
組していればその関係は斜めの関係より強く、滴天髄では四柱を
15年(現在は20年)で見る元亨利貞(元運)の論があり、上下の関係と
元運の考え方で見ますと、年柱の喜甲寅を大運の幼少期に
忌庚申が巡る様な命式は要注意です。年柱幼少期が喜であっても、大運で
これを尅す運が巡れば決して良い命式とは言えませんし、他の世代も同様の
事が言えます。この様に、大運の年代と元運の年代での関係は、総合的によく
見なければならないと考えます。現在では元運だけで運の良し悪しを語る
傾向がありますが、子平学、四柱推命を語るには片手落ちの気がして
なりません。
又、上下の関係の庚申が、寅で冲の時期は、庚は非常に弱ります。この様な
場合、他の行運の制尅による抵抗力等や四柱で見る六親や社会環境の人達
との状況を表している事もありますから、感じれば御依頼者に
「どうでしょうか」と聞いてみて下さい。案外そこから、
解決策の提供が可能になる場合もよくあります。
以前、鑑定書を見て御依頼人「鑑定書は、ブログの大運とは方向が
違いますね。鑑定書の方が命式と大運の関係が判り易くて良いです。」と
指摘を受け、現在の様に大運を右から若い順に書くようにしました。
(ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2022/12/07 )
子峰院へのお問い合わせはこちら
↓
子峰院ホームページ
子峰院 【最新改訂版 子平学 四柱推命法 皆伝書】