子峰院の子平学・四柱推命 ( 十干対比 甲乙‐庚辛 )

平岡滴宝先生から辛鉄について教えを頂いた時の事です。

「辛は何時も宝石とは限らないが、希少価値で宝石となった場合

柔らかいと言われる辛が、ダイヤモンドやモリブデンの様に硬くなる。」

と仰いました。理解力も飲み込みも悪い私ですから、それが何を意味し

実践推命では、どの様に活かしていくのかサッパリ判りませんでしたから

尋ねました。(本当に出来の悪い生徒でした。)

「硬いとは、どの様に推命していくのですか」と、眼鏡の奥の目は微笑んで

いました。「他の人が聞かない様な珍しい質問をしてきますね。

しかし 私は今までそんな質問を受けた覚えが有りませんが、他の人はチャン

と理解しているのでしょうかね」と仰いました。

その時、辛について実践鑑定や滴天髄や干支体象詩等を取り入れて熱心に

解説して頂きましたし、それ以降も干関係については奥深く講義をして

下さいました。

 

尅の関係から(甲←庚)

 甲木は庚鉄に尅される関係ですが、甲木が強ければ庚鉄の刃は刃こぼれを

起こし使い様がなくなります(逆尅)。また、甲木が庚鉄よりやや弱くても反発

の様子を見せますし、かなり弱くても従順な様子を見せる事は有りません。

例えば日干が甲であれば、意地っ張りですが自身には正直と言うところで

しょうか?

 

(乙日生まれ)

 同じ五行木の乙は?と言えば「弱い」の評価が一般的ですが、私はその

例外を沢山見てきました。

私30歳代前半、まだこの仕事を始めて間もない頃の、知り合いの中学3年生

の女子からの依頼で「母親の看護師姿を見て来て、是非私も看護師の職に

就きたいと思いますが、如何でしょうか」と言う事でした。

命式を見ますと日干は乙でしたが、依頼以前数年間のお付き合いから「乙日」

の想像からかなりかけ外れて性格的には「気は強くしっかり者」以外の何者で

もありませんでしたからとても驚きました。

勿論、見た目からでは無く、推命判断によって看護師への道を勧めました。

固定観念は、私にとっては推命の邪魔だと言う事を思い知らされた

最初の案件でした。

又、それ以降も乙日らしからぬ乙日の方を見てきましたから、私の中の乙日

は多分他の方とは感じ方はかなり違うのではないかと最近つくづく思う様に

なりました。

この方は、現在50歳前後ですがある病院で婦長をされていると

人伝えに聞いております。お母様も婦長を勤めた人でしたから

満足の行く人生を歩いているのではと、ブログを書きながら

彼女への思いを馳せております。

 

残念な事にブログの許可(命式・大運の公表)を頂いていておりません。

 

乙日にとって怖い天干金の人は、経験から医療系に進む人が割に多い事も

驚きがあります。

 

次の命式は女性で、助産師だった方ですが10代の終わり自立

戦後ベビーブームと言われた時代恐らく万を超える妊婦さんを看た方です

医療事故は妊婦さんの遠慮から1件だけあったそうですが、それ以上は

無かったそうです。

70歳前後まで助産師を勤め生涯現役を勤めた人でした。

<命式・女性>

時日月年 

壬乙辛辛

午午丑亥

  己

因みに父親は町医者でした。

この命は庚金では無く辛金です。

平岡滴宝先生が推命に採用する十干対比関係では、この命の場合残念と

思われるかも知れませんが宝石でも真珠でもありませんし、乙草に取っては

宝石珠玉よりももっと恐ろしい相手です。

 

基本「弱い」と言われる干であっても相乗効果があれば、決して弱くならない

干があります。

 

しかし「弱い」と言われるだけに本質に戻る時期があれば、その時期を知る

事は推命上何より重要だと考えています。

 

 

又、乙は庚に対しても従順を見せる事が少なくありません。庚は乙に取っては

勿論怖い相手ですが、見せかけで繕う命式を見抜くのも大事な場合があります。

枯芝は少量の水で生き返り、根無しであっても行運で巡る木支が冲等でなけれ

ば生草となるには時間をあまり要しません。割に要領の良い乙がある事を知っ

ていた方が宜しい様です。

 

(庚金―乙木)

滴天髄 庚金では  

「能贏甲兄、輸於乙妹。」 意味:「よく甲兄にかてど、乙妹にはまける。」

と言っております。何の事だか?ですね。

ブログでは何度か書きました。今回は一寸何時もと違った推命法の

解釈で・・・

「乙柔らかいと言えども、合に合えば反って弱からず」の場合があります。

庚乙は干合の関係ですが、絆神強化の場合日干が庚の場合、側干の乙は

弱からずになります。

又、年・月の干合は、秋以外は合去、夏冬は命式次第ですが春は乙の方が

不利、秋は化金となりますので乙が不利になります。

色々考えを巡らしますと

子平学・四柱推命の奥深さに面白さを感じられると思います。

                           

 

<子平心理>

自分を贔屓にしてくれる身近な人とは、

〇トコトン甘やかしてくれる人

〇本人の事を思い厳しくする人

の様に大別すれば二通りあります。

甘やかす人には只甘えるだけで思い通り動いてくれるが

厳しい人を動かすには綿密さと手練手管の言動が必要になり

干渉心とタックを組めば良し悪しは別として

果ては陰謀・策略上手の可能性がありますが

やはり働き盛りにチャンスが巡らなければ「功、果たし難く」に

なります。

 

< 最後に >

最近

このブログがワンパターンにならない工夫をしなければと思い

試行錯誤足掻いておりますが

行き当たりばったりと言った我儘も私(わたくし)の年齢になれば許され

マンネリ化防止にもなるのかな?等と思います

ですので、行き当たりばったりを突き進めたいと存じます。

 

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

                           「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                        「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2024/07/14 )

 

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