平岡滴宝著 新訳滴天髄を読む  天干論( 戊 ) 

これは子平学、四柱推命と言う運命学(学問)の話です。         

「滴天髄」とは、劉伯温氏{1311~1374年}が編纂した、

四柱推命学をより進歩させる原因となった最初の原書です。              

 

( 戊 )                             

 戊は固重(こじゅう)、中つくせど正しく、静かなれば集まり、動けば開き、

萬物の命つかさどり、水旺ずれば物生まれ、火でかわけば潤いを喜び、

もし坤艮(こんこん)にあれば冲を恐れ静かがよろし。

 

( 訳 ) 

戊土の性質はかたく重く、端的な表現からはじまっていますが、その中味は己の

集まりと言え、大地の中心を型どったものと言っています。

秋、冬は普通戊土はしまった感じがし、春夏の土はゆるんだ感じがします。

人間にたとえれば、首のような大切な場所とも言えます。戊土が水分を充分に

含んでいれば、甲乙の木や庚辛の干の面倒をよく見ます。乾燥しすぎますと逆の

結果になります。もし地支に寅申の冲があれば木や金が弱くなる状態になる

時があります。又丑未の冲があれば戊自体が弱くなりがちで、

強い壬に対する対抗力が不安定となり、強すぎない限り戊の干は、

命式に冲がない方が安定しています。

 

< 戊についての余談 >                      

これは現在の師匠である平岡渕宝先生の話!

「戊の透干の命式に湿があるのか無いのかをまず見なければならない、

例え壬や癸の透干が無くても 亥子丑辰申の地支が冲合で抜けてなく、

命式に暖かみがあれば 水蒸気となり戊山へ引き寄せの財(雲)になると

その様な命式の人は割に財に不自由がなく時々何らかの形で財が手に入る。

命式に壬癸無く水支の無い命式や、あっても冲合で水支が寝ている様な命式は、

その反対となる傾向 日干戊の人は 時々お小遣い程度のお金を手にする事が

できる人が多い。」と                                

 

(雲の続きですが、雲の量により戊山は周りが見え難かったり、

周りからは戊山が見え難かったりします。その為世の中の事が解らずに 

的外れな事を言ったり、又は世の中に出る事を嫌い 世に出辛い命式があります。

 これは現実の人達を見て感じた事ですが、戊山が枯れていれば上記の如く

草木や金の面倒見悪く嫌いな事はしないなど 湿山が生き生きとした感じに

比べて、燥山は時に覇気の無い性格となり 工夫をする事や細かな事を面度がり 

進歩は嫌い古い事に安心感を覚える等々・・(命式によって見極めの必要性)

 日干戊で外格従強や従旺では違いがあります。ご留意のほどを!和珞)

 

参考文献  平岡滴宝著 「新訳・滴天髄」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2019/02/19 )

 

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