子峰院の子平学・四柱推命( おもしろ通変星 印綬と偏印(倒食) )

 日干比劫敗を生じて強める干を印星と言います。又印干は、財干から尅され、

食傷(児)干を尅し、官干から生じらる関係にあります。

日干と陰陽を同じくする印干は偏印、陰陽が異なる印干を印綬と言います。

両印星を、勉学の神様と見る事が多い様ですが、平岡滴宝先生が言う

印星は、親でありその意味は「立ってる者なら、親でも使えの知恵」だと。

勉強が嫌な時には、言い訳にこの「知恵」を使いますし、印星の透干 

運での巡りは決して勉学に励む意味ではありません。

 子供に取っての親は色々ですが、これを両極端二種類に分類すれば子供が

転ばぬ様に歩く先の道の石を拾い、でこぼであれば均して整備してくれる

様な親。又は、子供の将来を考え躾等に厳しく、認めて貰うには努力を要する親。

この意味は現在で言う鬼親とは違い、あくまで占術的指針に繋げる為ものです。

印綬が楽チンコースなら、偏印(倒食)はハードコースと書けば

上記の二種類の親がどちらの通変星にあたるか理解できると思います。

もっと簡単に分ければ、物分りの良い優しい親と気難しく厳しい親になりますが、

そうした親を見方につけようとする気持ちが性格や行動性として現われます。

 

平岡滴宝著 改訂版 あなたの運命のすべて より

簡略しています。

( 印綬・正印 )

 印綬はプライド強く、恥ずかしいと言う気持ちが働き、腰は低くなく、言葉や

行いは気位の乙に澄ましたところが見られます。

又名誉心の意向は強い方で、その実現のために周囲の人や目上の人に賢く

見られたいと思いますし、それらの人から恩恵を出来るだけ吸収しようとする

傾向があります。これらの事から

( 利己的 虚栄心 依頼心 智力 知識欲 利用力 名誉心 プライド 

  権力等 )

を見る事ができます。

 

( 偏印/倒食 )

 印綬が利己的に受け取られやすいのに対し、偏印は相手の気持ちを察すること

ができる性格をもちます。

 従って気配りが上手な人と言えますし、細心さが伺えます。食傷が気のきく人

であれば、印綬・偏印はよく気がつく人だと言え、相手の気心を推測する能力を

もちますから、批判心は偏印が一番と言えそうです。

自分への気配りも細かく、物事に対しての分析力もあるはずで、その性格が悪く

働く時はくよくよと悩んだりする傾向です。

印綬に加えて

( 気配り 細心 批判心 綿密さ 計画性 自他の評価やランク付け等 )を

見る事ができます。

 

他の通変星も同様ですが、干関係や通根の地支によっては正・偏の性格が

異なって出る場合がよく有ります 印星で言えば印綬が偏印の出方をしたり

偏印が印綬の出方をする事がありますし、劫財や敗財の透干がある場合も

同様の事が言えます。(和珞)

 

(「改訂版 あなたの運命のすべて」は加えて

人間の性格は単純ではありませんから、ほとんどの人達は夫々複数の通変が

現れます。)

                        

(印星の通変星の意味は知恵袋)ですから、他の通変星に知恵を授ける一寸

面白い通変星でもあります。官星は地位欲等ですが印が知恵を授ければ、

時に陰謀・謀議・欺瞞等のはかりごとへの思いは加担へと動き

ある時には自ら仕掛け、その実現は立ち居地(地位など)と勝ち負けは運次第!

又通常印干は、財干から尅される関係にあり、財干には弱く印のプライドが負ける

場合は「汚職」等が考えられます。その原因は夫々の原因による財の逼迫・貧困

実現は立ち居地、経理・財務の事務職等でしょう。

壮年期、病や毒の干や支を強める場合は、こうした組織部署の配属又は、

地位に就かない又は参画しない事が開運法となります。(和珞)

参画とは 計画の相談などに加わる事

 

彼の場合

男の幼児(おさなご)スーパーで寝転がってダダをこね、買って貰いたい物を

ねだる私が、なんでそんな事をするのかと尋ねれば「だってこうすれば

買って貰えるもん」

彼女の場合

「内の主人は、私が黒と言えば白と言うし、白と言えば黒と言うから、

黒と言わせたい時には私は白と言います。」

彼はお母様から、彼女は御本人からの依頼で見ています。彼は印綬

彼女は偏印持ちでした。

 

<倒食(偏印)について>

 偏印は、食神を尅す干にあたり総じて悪いと言われる事に驚きがあります。

しかし、出過ぎる(強い)忌の食神を制や尅等で抑える時、偏印はとても良い働きを

して、偏印の緻密さ、心配り、そして食神のサービス精神や行動性と言った

二種類の通変星が良い出方をします。制尅関係ではあまり見られない良い現象

です。先ずは頭の良さと手先の器用さに副産物がついたようなものです。

又、印星のくよくよとする神経質な生き辛さの軽減は必ずある筈です。

これを「本当の倒食作用」と現在の師から教わっています。

 

私の場合

私には、印星も食傷もありませんが、壮年期は知識力と手先仕事で器用さが

求められた仕事ばかりでしたから、運は悪く命式は私に不利に働き全くと言って

良いほど徳は有りません。常に重い参考書の様な書物をバッグに入れ持ち歩き。

偏印持ちの製図大好き彼女に、何度お世話になったことでしょうか、

それでも他人ばかりに頼る訳にもいかず 

             嫌いな製図に今も尚苦しめられながらです。

生まれ変わるものなら倒食持ちで生まれたい、等と切に考えております。

                         無断転載禁ず

 

印星については無意識に二度のブログを書いてしまいました。

        印星に恋焦がれている自分自身に呆れています。

sihoin-waraku.hateblo.jp

                      

   ※広告による、占い師養成講座などは、勿論子峰院とは無関係です。

                           御了承下さい。

(ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考・干支体象詩」

平岡滴宝著     「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                        「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2022/05/01 )

 

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