適職の勉強には理論も必要かも知れませんが、職種溢れる現在では現実に
ある職業に就き馴れ親しみ全うした人の命を見る事も勉強になると痛感
しています。そして日々あらゆる分野の職業人を時間推定では有りますが見て
勉強しています。
今回のブログはその一例、モデルは有名人形作家で人形操作師の方です。
時間は色々思案した結果、時干は戊 地支は子を採用しました。
<命式・推時・男性>
時 日 月 年 月令-壬 季節-冬
印 食 食 亥巳-冲
戊 辛 癸 癸 辛1干1支(2)
子 巳 亥 酉 戊1干0支(1)
癸 壬 辛 癸(令)3干1支(4)
A日印3 対 B食4
用神取法-扶抑法 格名-内格・食神格
身弱 Aが弱く喜 Bは忌となるが・・・・
元機-戊・酉 病-癸・子 薬―運の戊・午
< 命式は >
命式の地支は、亥巳は冲、酉と子は専支の「雑気を入れず」迷いは少なく
年・月干の癸は時支子に帰宿、生涯一つの仕事で生きる人です。
季節は冬 癸は子に支えられ降る続く雪、時間は時支子と共に夜。
雪は降り続き暗闇の中に光る「辛」の輝は映え良く映ります。
その光景は日中の辛とは違い個性的、人を魅了し、地支は辛を辛らしくする酉1支
のみは「金」に値して辛と共に人気を得られやすい命式です。
子は体陽用陰にあたり蔵干正気は癸、天干癸に取っては純粋性格的には
食神そのものである。普遍性の食神はこだわり少なく、2干の食神は喜運には
どんな要求(内容・量)にも応じられる。この命の状態の食はリズム感あって
特に上半身(手)の俊敏性を供え、規則正しくかなりの量の仕事をこなし安定して
受注できる長所を持っている。壮年期大運に恵まれれば忌の食神ですが名声
を残せる可能性は充分にあります。
辛に取っての戊、戊土は山であり辛金に取っては産出される場所である。
又日干辛の戊は、母親に例えられる印綬であり、逃げる場所や身体を休める
場所で安心できる為辛からの関係は特に有利である。
< 大運 >
※水を弱めたり、金土を強める時は喜 その反対は忌
91 81 71 61 51 41 31 21 11 1
〇 ◎ 〇 〇 〇
癸 甲 乙 壬 丁 戊 己 庚 辛 壬
食 財 才 傷 殺 印 倒 劫 比 傷
丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌
〇 〇 ◎ 〇 〇
子 酉 酉 子
6歳からの戌運は、辛と戊を強めAは5、Bは4の喜忌逆転、身旺となります。
〔僅かばかりの事と高を括っていましたが、つい先日思い知らせ胸を撫で下ろし
た経験から、これからはうんと重視する事にしました。〕
幼少時代は、沢山の着物や綺麗な布に囲まれた環境にあって、物心つく頃には
割り箸で人形を作ったそうです。(年干が時支に帰宿)
26歳の申運の始めに、幼い頃手掛けた創作人形を一生の仕事にすることを
決意し 申運内で人形美術展では入選、人形作家としての地位を確立、
人気作家となり、その後は目覚しい活躍で多くの人たちを楽しませてくれました。
私もこの方の「山姥」の人形が大好きで 口を開けた時のあの形相は夢の中にも
出てきそうです。
61歳からの丙運は 月令は水、日干辛と化水運になります
天干は、戊癸癸癸 大運は壬 水は月令計算すれば子と8,5の強さ、戊は正官
格名は、外格従旺格となります。仕事仲間と徒党を組み戊山に圧し掛かっている
状態です。身の回りや心境の大きな変化の可能性です。
70歳以降より、依頼を受けて人形制作指導(時干印綬=元運晩年の技術指導)
にもあたり、依頼を受ければ遠い所まで足を運んだそうです。
時干戊は、40歳を過ぎた頃からは体調管理に敏感で休息を上手く取る様に
になり、喜戊晩年の印綬の依頼心は、人に頼み事をする等他人に甘える事も
上手くなるでしょう。(人使い)
ブログでは大運重視で書いていますが、本来、平岡滴宝式子平学は元運や五気を
からめながら鑑定しています。強さや元運によって通変星の象意も変わるのが
特徴ですから、私がブログを書いたとしても仲間達に迷惑をかける事も
ないでしょう。返って「そんな風に読むのか」思っていただいてる筈と
思い上がっています。
※無断転載禁ず
( ブログの参考文献 )
平岡滴宝訳 「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」
平岡滴宝著 「改訂版 あなたの運命のすべて」
「改訂版 子平学・四柱推命法深書」
「改訂版 秘本・子平廣論」
( 子峰院 占い人・和珞 2022/07/31 )
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