子峰院の子平学・四柱推命 ( 十二支未の刑について )

お盆の14~16日の間はゆっくり休憩して溜めて置いた録画の映画を観たり、

本を読む計画でしたが、以前依頼のあった方から挨拶方々再度の依頼相談

があり、計画通とは反対にゆっくりとは行きませんでした。

 

前回十二支未の刑について書き残しがあり、早々心残りを埋める為にも

気持ちに勢いのある内に書いておこうと思います。

推命仲間でもある先輩の話に「刑害破」がよく出ていました。先輩や渕宝先生は

「刑害破は馬鹿にならんよ」と、そうした人の数人は「宿命」を口にする事から

推命に取り入れる心掛けをしてきました。

 

今回は主に未の刑について書きます。

未と丑は、冲であり刑

未と戌は、刑であり破

刑はどちらも「無恩の刑」ですが、命式本人が無恩かと言えば命式上そうとばかり

言えないものもあります。仕掛けるのは本人ばかりでは無く、他人によって仕掛け

られる事もあります。しかし「無恩」と言うからには、逃げる者を追う等としっつ

こくはないでしょうが、相手からの仕掛けには「損害」を考える必要があります。

人生に失敗や事故、怪我、病気の災いが多く挙げられますが、現在の社会状況

から言って人との確執は、精神的健康を脅かし人生に影響を及ぼす懸念が充分

にあります。

「無恩の刑」

と言うからには案外アッサリした感覚を持っていますが、それでもこの人と決め

信頼した人からの突然の裏切行為には、酷い落ち込みも考えられます。

しかし、それをすこし心に止めておくだけで心の傷は浅く済む筈です。

勿論「無恩」と言うからには自身で仕掛ける場合も有りますが、

この場合は「好き好んで」では無く「致し方なく」の方が多い様で、自身の身の

上に「致し方の無い」状況が起こり兼ねない場合があると言う事です。

「宿命」の言葉はどうもそんな処から発しられるのでは無いでしょか。

その辺りは、命式と大運で推し測るべきでしょう。

〇「未戌の無恩の刑」は 滴宝先生の著書では、2支共火の地支である事から

ドライと表現されています。

〇「未丑の無恩刑」は、蔵干中の乙と辛、丁と癸の相性は最も悪く、

未の土は砂、丑の土は解けにくい凍土と、共に作業をし辛くそっぽを向き

折り合いをつける事を知りません

 

「刑は悪い事ばかりでは無い」では無く、未戌、未丑が元来の持つ「不利な

象意と推命活用」を考えて見ましたが、「しつこく無い」は長所と言える場合が

多々あります。例えばストーカー等の可能性は随分少なくなります。

 

盆休みのリピータさん、44?45?歳の男性  ( 時支未 日支戌 ) 

40歳を過ぎている事から日時柱の関係性強く、大運は喜の月干正官を合去、

命式は内格から外格の破格、年干喜の弱い正財が強い日干に尅に合う運

間近に迫っている事から、40歳以降に知り合い信頼した人に、60歳以降裏切

られる可能性( 刑の判断を元運の出会いと結果 )と命式の変化と大運の状況で

注意喚起を伝えました。

「大きな出費は免れないでしょうが、将来的にも有効な自身が納得できる

お金の使い方が重要でそれ次第で老後、経済的健康的弱者となった運では、

立ち居地が変わります。それには財産管理は自身の手で行う事がベストです。」

と、この件に関しては簡単に書けばこの様な事を伝えました。

又大運は70歳前後より喜運が続きます事から「大器晩成」の可能性すら

出てきます

 

この様な時期は精神的にもきつく 楽をする為に安易に人を信じ大事な財産さえ

人任せの可能性があります。

 

 滴宝先生は、古くは昔より使われいる以上は「刑害破」は尊重しなければなら

ないと、又その組み合わせの多くと、地支同志の蔵干の内の相性の良し悪しを

言い「刑害破」は悪い事ばかりでは無いと、その推命法の多くを著書に

残しております。

 私も渕宝先生からは、刑破の組み合わせと種類、簡単な象意を教わってメモに

残しておりますが「詳しい象意は命式によって推し測るべき」と言われています。

 

前回のブログから

「特に未が丑・午の冲・支合で抜ける場合の被害はかなり大きいと言って

良いでしょう。しかし 四柱の年月日の元運で未より前に害の関係の子があれば

その大きな被害を子が救ってくれ、この場合の子の役割は非常に良いとされて

いますが?」)

 

良い役割の未が害の子に助けられる例ですが、

渕宝先生の教えから「運の丑では命式の4支を大運なら5年を

4等分にして順に巡り、時期的に冲や刑としての被害は少なからずある」と 

私の場合鑑定は、口コミで少人数ですがその後のお付き合いは長い人

がおられます。結果的に

こうした推命法からは、何故かしら良い結果を得られております。

 

 

最後に

 現在、「刑害破」の重要性を伝える人は少なくなっているのでは?

ネットでも「古臭い」の言葉が囁かれているのをよく目にした覚えがあります。

有名では無いけれど巷では地元の人たちに頼られ愛された占術家の方達が

「口伝」の意欲・場所を失ったのは丁度その頃の事だったのかも知れないと

痛感しています。時代は変わって行きますが、古臭いと言われる推命法を

これからも強情に掘り下げて行こうと思っております。和珞 )

 

(前回のブログ 十二支の未を好き放題に書く)

             

https://sihoin-waraku.hateblo.jp/entry/2022/08/10/143035

                        ※無断使用転載禁ず

 

(ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳   「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考・干支体象詩」

平岡滴宝著   「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                     「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2022/08/21 )

 

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