子峰院の子平学・四柱推命(日干・比肩についてと、ある女性の人生)

 日干と同じ天干を「比肩」と言い、日干も比肩と言う事が多くあります。

当然ではありますが、大切な事は日柱と同じ干が年・月・時柱にあっても日干

とは言いません。

日干・比肩からは、自尊心、自己顕示欲、統率力、独立心、実行力等々見る事が

できます。

日柱以外に比肩があれば、兄妹、仲間、ライバル、憧れ、協力の有る無し、

徒党組む組まない、競争心、劣等感、他人との比較等々、多くの事柄を見る

事が可能です。

< 命式・女性 >

時 日 月 年

財    比 倒

壬ィ己キ  己キ  丁キ

申 巳 酉 卯    卯酉-冲   巳申-支合

    辛ィ

地支全ては寝ています。A比倒(偏印)3 B財(正財)1、割合的には内格ですが

年干と月干の丁己の護丁と火生土の関係強くAにプラスαして、外格従旺

見ました。

隣合う干関係を重視して

月干己の比肩をライバルと見れば、月干己は年干丁の生を受け、本人(日干)は

時干壬から尅を受け本人の方が不利で「劣等感」があり、偏印は月干比肩競争心

に知恵・力を授け競争心も強い方で、負ければプライドが酷く傷付き、

結果、競争心と劣等感強くその鬩ぎ合い、その上悪い事に月干のライバル相手が

常に側に居て、その思いを増長させ、そうした思いは付き纏う。

この方の精神的苦労の多さを見る事ができます。

丁火同士は徒党を組む事が出来、喜でもある事から表面的には協力しますが、

本人は、利用された感等で不満が尾を引く事となります。

己は喜で、推命上でも月干に救われる事があり、大切にしても損は無い筈です。

32 22 12 2

癸 壬 辛 庚    ←(若かりし頃の大運)

丑 子 亥 戌 

命式の巳申の支合を解き、日支巳が動いた亥運中の21歳で結婚。

17歳亥運から丑運の41歳迄は、壬水を強め忌運。

癸運(冲天奔地)には乗車の車が急停車、助手席の彼女は後部座席の

子供達に押される形で腰を酷く痛め数時間の手術、医者の不手際により

再度の手術で長期間の入院生活を強いられる。

壬己の濁壬を墨汁に月令辛を筆に変えて、壬運より習字を始め頭角

を現している。この時年干丁を弱めライバルの力を削ぎ、精神的苦労の

軽減は世に出やすくなり、世に出る事で内なる精神面を癒す事ができます。

92 82 72 62 52

戊 丁 丙 乙 甲   ←(中年から晩年の大運)

午 巳 辰 卯 寅 

甲運は、己土を合去 絆神強化で巡るよりは良し(月干)に救われる。

乙運は無根己を尅す力無し、丁に洩気喜の己も暗に強め悪く無し。

丁火が強まれば月干己のライバルも強まり、寅の最後あたりから習字の月干誌

の審査委員の資格を目指し、年一回の試験に数回挑戦に落選。彼女「師範の資格

を取る時にあれこれと指導をした私よりも下手な後輩が合格して、私が落ちる

なんて」と落胆、その頃彼女は数十人の生徒を抱え自宅で教えて小遣い稼ぎをして

いました。習字の意気込みを全く失った彼女は「習字から全て手を引こうと思うの

だけど」と依頼。彼女は元々滴宝一門でしたが1+1が2にならない学問は

嫌いと、良い所まで来ていたのに止めた人でしたから、この喜忌の出し方には納得

してくれていました。「晩年は火運巡り、年干の忌財壬を弱めますから、貴方が自

由に使いたい位は、充分すぎる程手に出来る筈です」と答えれば、心当りもあった

のでしょう。力のある生徒には師範の資格を取らせた後、きっぱりと習字の道から

手を引き、大運通りとなって晩年は「外国は、アフリカ以外は全ての国に行った

わ」等と贅沢三昧を味わった人でした。

この方の日と月の「比肩」の考え方は、自身の生き方に強く影響を及ぼして

います。

仮に 時丁 日己 月己 年己 の命式であれば例え審査員の資格を

得られなくても、教える事に自信と喜びがあり、生計を立てる事も充分可能で

元手を掛け、苦労の末掴んだ地位、習字の道を捨てる事は無かったでしょう。

この命式に比べれば 苦労の多い彼女の命式とも言えます。

しかし 大運巡りが、若い頃が年干丁火を強め、晩年が時干壬を強める命式

に比べれば晩年の悲愴感は運傳の差があり「禍福は、糾う縄の如し」で、

延びは少なくても何とかなり

     「最後良ければ、全て良し」の命式と言えるでしょう。

 

最後に

私の様な凡人からすれば、お習字の師範の道を捨てるとは「勿体無い」と考え勝ち

ですが、その時彼女も随分と迷った筈です。これが「定め」と

言うものでしょうか?

しかし 自身の苦労が何処にあるのかを知る事で「道の変更」を可能と出来るのも

子平学・四柱推命である事を思い出して頂ければ「使い勝手」はある筈で、

「当てる」のも良いですが、この様な使い方がある事を知って頂きたいと

強く思います。

上記に書きましたように、この方は子平学の学び友達そして先輩でもありました。

私に「私の命式もどんどん使って下さいよ」有り難い言葉を残してくれました。

そう!この方は、現在は黄泉に召され今は亡き人となりました。                                                                                               

コロナ予防接種の五回目を昨日済ませました。今迄は熱も出た事も無く何とも

無くやり過ごして来ました。日頃ののらくら(のらりくらり)が効いているの

でしょう。

しかし、今回オミクロン対応のワクチンは、私の場合筋肉に多少きました。

朝、違和感を感じゆっくり階段から落ちないように気をつけて降りました。

どうか、皆様も御気を付け下さい。(和珞)

 

 

( ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考・干支体象詩」

平岡滴宝著    「改訂版 あなたの運命のすべて」

         「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

         「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2022/11/13 )

 

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