子峰院の子平学・四柱推命 ( 正・偏官について )

 ブログを認(したた)めようと思いますが、残暑に翻弄されて頭の巡りがより

悪くなって思うように行きません。今回は出来るだけぐうたらを決め込んで

短文で終らせようと計画付いております。

 子平学は日干を基本に考える事から、日干を弱めるグループと強める

グループの二つに分けられ、喜忌は夫々のグループで分別されます。

(実際は、この様に単純ではありませんが・・・)

官星(正・偏官)とは、基本日干を尅し弱める働きがありますが、

見るに難しい天干だと思います。官星は日干を制尅するだけでなく、

日干を強める印星を生じ、食傷からは制尅される関係にありますが、

日干類と印星は同じグループで喜忌は同じになりますが、喜の日干を尅す

官星は悪い働きをしますが、弱い喜の印星を生じる官は忌であってもそんなに

悪くない場合が多々あります。

食神・傷官は、日干を洩気で弱めますから日干を弱める官星と同じグループ

に属しますが、傷官見官・食神制殺と言って、傷官と正官・食神と偏官の組み合

わせはその力量や還流関係や透干場所によっては同じグループであっても喜忌

は異なる事がよくありますから、その喜忌や象意の判断はより慎重になるべき

でしょう。

さて、官星は地位欲を現しますが、

正官の主な性格象意の一つに、目上に対しては礼儀正しく、目下に対しては

厳しい。それにたいして偏官の性格象意は、目下に対して優しく、目上には厳

しいがあります。

滴宝先生の偏官(殺)の面白象意とし、目上の人に対して「貴方の言い分も聞きま

すが、其の前に一寸私の言い分も聞いて下さい」があります。

官星の性格の拘りとして、「正邪に厳しい」と「義理人情に厚い」などが挙げられ

ますが、同じ様であって違うのがこの正邪と義理人情です。

経験から、付き合いの良いのは義理人情で、悪いのは正邪とも言えますし、

義理人情は恩ある人にはどんな事があっても「味方」のつき、恩があろうと無

かろうと正しい行動を取る側の味方につくのは正邪と言え、その基本的考

えは真逆に位置します。

官星の欲望の一つには「地位欲」がありますが、昇進等の地位向上にはやはり

後ろ盾や贔屓にしてくれる人が多ければ多い程有利になります。この場合は

義理人情に訴える事になるのでしょう。そうした組織に属した経験はありま

せんが仕事上ではよく耳にします。しかし義理人情には落とし穴がありまして

とんでもないハプニングと遭遇する事もあるようです。其点可能性は少なくても

正邪の道は一匹狼ですがチャンスの到来には身辺は清く、安全で着実に

可能性を現実に変えらる事は間違いないようです。

 

学友のお父様の話ですが)

高校卒業後公務員になり定年まで勤めた人でした。友達の

話では曲った事が嫌いな堅物で、盆や暮れの品を受け取らず不必要な交際

はせず勤めが終れば真っ直ぐに家に帰る様な変わり者だったそうです。

(変わり者と言えるかどうか?)

長い勤めの期間中に同僚達は色々な問題を起こし勤めを辞めていく人も少なく

無かったそうです。友の父親は付き合いの悪さから昇進を諦めていたそうです

が、退職の数年前にその生真面目さが買われて室長を命じられ定年まで全うし

たそうです。

友「くそ真面目な父を馬鹿にした期間が長くて申し訳なく後悔したけど、救いは

母がそんな父を尊敬し続けてくれた事、私は御蔭で形見の狭い思いをしないで

済んだ事には感謝しか無く、定年後の両親を大切にしようと思う。」と話してく

れた事を思い出します。

 

祖母には野菜作りの仲間が数人いまして、其の方達に市役所から野菜作りの

指導者が二ヵ月に一度程、同じ人が訪れていました。テーブルを囲んでの

講義や畑に出向いての指導でした。仲間達で季節のお礼をと考えた様でしたが

「お気遣いありませんように」と断わられたそうでした。それでも育った野菜は

出来栄えの確認の為にと仰って持ち帰る事があったそうです。この方がエリート

の公務員と知ったのはつい最近でした。

知り合いの若い男性は、国立大学と院を卒業後、国家公務員になりましたが、

指導者として東京から地方へ転勤、転勤先は知人のいない場所を選択しなけれ

ばいけないそうです。エリートなのにあ~この方も出世とは縁遠い世界へと行く

のだろうなーとつまらない事を考えました。大学の頃北海道で林業の仕事がした

いと仰っていましたから林業の指導員かな等と思っています。

祖母達の農業指導員は、この方と階級が同じ国家公務員だったのではと気付

かされました。さて、

 

そこで、子平学の豆知識

この様に、人生は20歳代で大方の目安が付く方が多くおられますが、以外に

思わず落とし穴もしくはチャンスは30代~40代に訪れます。それは元運で

の月柱、主には月干の干合が巡る運に位置します。月干の干合は忌運と決定

付ける推命も少なくありませんが、それですと30・40代の転角は誰でもが

落ち目と言う事になります。しかし人生はそんなに単純では無いと思われます。

勿論この月干の干合時期の見極めは非常に重要で見逃し出来ない時期です

 

平岡滴宝訳 新訳滴天髄、「通隔論」では

月干は、年干と日干の通関神として説明しております。

 

( 子峰院の出版物 及び ブログの参考文献 )

平岡滴宝訳  「改訂版 新訳・滴天髄」 「改訂版 神峰通考干支体象詩」

平岡滴宝著   「改訂版 あなたの運命のすべて」

        「改訂版 子平学・四柱推命法深書」

                     「改訂版 秘本・子平廣論」 

 

( 子峰院 占い人・和珞 2023/08/26 )

 

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